1回限りの使い捨てから脱却。持ち帰りを促し、リピート客を生む「ギフト型ホテルアメニティ」
2026/10/30

チェックアウト後、客室の清掃時に目にする、たった1回使われただけでゴミ箱に捨てられたアメニティ。 環境配慮が叫ばれる今、そのような状況を見て「エコ素材を活用しても、結局ゴミの量は変わらず勿体無い」と感じたことはないでしょうか。
そこで本記事では、環境配慮とおもてなしを両立し、宿泊客が思わず「持ち帰りたい」と感じるギフト型アメニティについて紹介。注目を集める理由や具体的な選定軸、アイテム例まで詳しく解説します。
1.消耗品から記念品へ!ギフト型アメニティが注目される理由
これまで消耗品として捉えられていたアメニティですが、なぜ今、ホテル業界で「ギフト型アメニティ」が注目を集めているのでしょうか。その背景には、従来の脱プラ施策だけでは解決できなかった課題と、新たな価値創出へのアプローチがあります。
①使い捨てがもたらしたコストの限界

2022年に施行されたプラスチック資源循環促進法を契機に、バイオマスや竹といったエコ素材を使用したアメニティに切り替えた宿泊施設は少なくありません。しかし現在、多くの現場が「素材を変えても、客室ゴミの総量は減っていない」という壁に直面しています。たった1回の使用でゴミ箱に直行する運用のままでは、高価なエコ素材の調達コストがそのまま廃棄コストへと消えていくだけで、本質的な環境負荷の軽減にはなりません。
こうした課題を打破すべく、サステナビリティ推進に本腰を入れるホテルが始めているのが、「客室で捨てさせず、自宅へ持ち帰って長く愛用してもらうアメニティの提供」というアプローチです。従来の「使い捨て」から一歩進んだ解決策として注目を集めています。
②宿泊施設の選定軸にアメニティが大きく作用

宿泊体験が重視される昨今、宿泊客のアメニティを見る目はシビアになっています。実際に2026年に弊社で実施したアンケート『ホテル・旅館における意識調査』でも、「宿泊施設の選定時にサイトのアメニティ・備品の写真を非常に重視する・やや重視する」割合は、約44%にものぼりました。
さらに宿泊単価別の結果で見ると、 「1万円未満」の層では約46%が重視しているのに対し、「5万円以上」の層では約64%が重視しています。このように、宿泊客は高いお金を払う時ほど「どんなアメニティが置いてあるか」という細部の質までこだわっていることがわかります。
③日常でのブランド接点がリピートを促進

従来の一時的な消費で終わるアメニティとは異なり、実際に持ち帰ってもらうことで日常の中に溶け込みます。たとえば、使い勝手の良いヘアブラシやポーチ、おしゃれなデザインのタンブラー・マグカップなど。毎日の生活で手に触れるたびに滞在時の思い出が想起され、日常の中にホテルとの接点が生まれます。
こうして消耗品を超えた「体験の象徴」が暮らしに寄り添うことで、旅の余韻が長期的・無意識的な親近感へと変化。日常の中で繰り返しブランドに触れることで、次の旅行や出張を計画する際、「またあのホテルに泊まりたい」という第一想起を生み出し、リピート予約へと結びつきます。
2.思わず持ち帰りたくなる「ギフト型アメニティ」3つの選定軸
では、宿泊客が「持って帰りたい」と感じ、自宅でも愛用したくなるアメニティはどのようなものなのでしょうか。ここでは、選定時に意識すべき3つの重要な軸を解説します。

軸①空間に馴染み持ち帰りたくなるデザイン性
どれほど環境に優しくても、見た目がチープであれば持ち帰りたいと思われません。ここで重要なのは、客室の雰囲気に調和することはもちろん、「自宅の生活空間に置いてもノイズにならないこと」です。奇抜なカラーや企業のロゴが大きく主張するデザインは、帰宅後の日常から敬遠されてしまうため、注意しましょう。
軸②日常でも使い続けたくなる品質
品質へのこだわりは、日常で使ってもらうためだけでなく、ホテルブランドの信頼を守り高める上でも極めて重要です。もし持ち帰ったアイテムの耐久性が低かったり、使い心地が期待外れな場合、旅の満足感やブランドへの好印象まで薄れてしまうリスクがあります。だからこそ、一般的な消耗アメニティ以上のクオリティを提供することが、宿泊後も長く愛用されるきっかけとなります。
軸③ 施設ならではのストーリー性やこだわり
アメニティの価値は、実用性という「機能的価値」だけにとどまりません。デザインや品質がどれほど優れていても、どこにでも売っている汎用品では「そのホテルで過ごした特別な時間」は呼び覚まされないもの。だからこそ、地域の伝統工芸を取り入れた素材や、ホテルの世界観を象徴するオリジナルデザインなど、その土地や施設での体験と結びついた工夫が求められます。
3.【アメニティ担当者厳選!】 おすすめアイテム 3選
選定軸がわかったところで、「具体的にどのようなアイテムを導入すべきか」とお悩みの方向けに、1,000社以上の実績を持つSUSPROの担当者が厳選した、おすすめアイテムをご紹介します。
①シックなブラウンカラーがおしゃれな、「コーヒー粉由来 ヘアコーム」

環境配慮と上品なデザイン性を両立した、コーヒー粉由来のヘアコーム。コーヒー粉を本体に約50%配合していながらも、客室の雰囲気をワンランク上げるような高級感を演出しています。目の隙間が狭いため、髪の毛を綺麗にとかせることも特徴です。
②持ち運びに便利な「竹蓋ガラスボトル」

日常使いに最適な450ml容量の竹蓋ガラスボトル。天然竹の蓋は素材ならではの温かみがあり、紐がついているため、持ち運びに便利です。また、表面にはロゴ印刷が可能なため、施設のロゴを印刷すれば、宿泊後に使用する際にも施設を思い出すきっかけとなります。
③素材のストーリーから、施設らしさを伝える「もみ殻 歯ブラシケース」

素材ならではのつぶつぶ感が特徴の、もみ殻歯ブラシケース。稲作で発生する副産物を再利用し、施設のサステナブルな姿勢を自然に伝えます。特にお米の名産地のホテル・旅館においては、地域の風景や文化と重なるストーリー性のあるアメニティとして、宿泊客の記憶に残る滞在体験を演出します。軽量で運びやすく、歯ブラシとセットでお持ち帰りしやすいアメニティです。
4.これで失敗しない!仕入れ先の選び方
ギフト型アメニティの導入にあたり、製品選びと同じくらい重要なのが仕入れ先の選定です。ここでは、ホテルのブランド価値を高めるパートナーを選ぶための、具体的なポイントを紹介します。
①素材・デザインの豊富なバリエーションがあるか

客室のコンセプトやインテリアの世界観に合わせた素材・デザイン でのアメニティ導入が可能かどうかがポイントです。単にエコ素材というだけでなく、名入れ加工やパッケージデザインまで一括してトータルコーディネートできる仕入れ先を選ぶことで、施設全体の統一感を演出でき、お持ち帰り後も施設を思い出すきっかけとなります。
②小ロット対応や柔軟な納期対応が可能か

新装オープンや特別フロア限定でのトライアル導入、あるいは季節限定のイベント運用など、初期リスクを抑えてスタートするためには、数十個単位からの小ロット発注に対応しているかが重要になります。大量在庫を抱えるリスクを回避しながら、施設の稼働状況や客層の変化に合わせて発注数量を柔軟に調整できる仕入れ先を選ぶことで、無駄のないスムーズな現場運用が可能になります。
③宿泊客に響く「独自のストーリー」を共創できるか

単なる既製品の調達にとどまらず、ホテルのコンセプトに合った限定デザインにするといったこだわりを詰め込めるかが重要です。施設独自のストーリーを具現化できる仕入れ先を選ぶことで、他施設にはない唯一無二の価値を提供できます。
仕入れ先の選び方については、こちらの関連記事でより詳しく説明しているため、併せてご覧ください。
5.まとめ:ギフト型アメニティで施設の未来へ投資

宿泊施設のアメニティを「消費されるコスト」から「リピート客を育てるギフト」へと転換することは、持続可能なホテル経営を前進させます。プラスチック削減が求められる現代において、サステナブル対策をコスト増加で終わらせず、ホテルの想いを届ける機会に変えてみるのはいかがでしょうか。魅力的なギフト型アメニティでリピーターを生む取り組みこそが、他社と差別化を図るブランド価値を築く鍵となるはずです。
弊社の展開するブランド「SUSPRO」では、120種以上の製品を取り扱っており、豊富なバリエーションの中から、施設のコンセプトに合わせたアメニティ選びが可能です。また、小ロット対応や施設ならではのオリジナルデザインにも柔軟に対応しています。
ギフト型アメニティについて、「まずは気軽にサンプルを試したい」「価格や納期を確認したい」という方は、法人向けECサイト「SUSPLUS」をご活用ください。名入れやオリジナルデザインでのこだわったアメニティ制作に興味のある方は、ぜひ「SUSPRO」までご相談ください。
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