サステナブル生地

「竹」素材はなぜエコ?脱プラスチックに対応するグッズでSDGsを実現

2022/01/27

SDGsが掲げる持続可能な目標の達成に向けて、「脱プラスチック」が大きな課題となっている昨今。日本では2022年4月1日より「プラスチック資源循環促進法」が施行され、プラスチックごみ削減の義務化が始まります。これまで無償で提供されてきた使い捨てのカトラリーや、ホテル・旅館などのアメニティなどが対象に。このため、ホテル業におけるSDGs活動として、エコな素材を使ったアメニティを採用する動きが活発化しています。

そんな脱プラスチックの実現のため、代替資源のひとつとして注目を集めているのが「竹」を使ったエコ素材です。短期間で急速に成長するため潤沢に資源が供給でき、まさに持続可能である竹。耐久性に優れ、再利用に適しているとともに、おしゃれな風合いも魅力です。

今回はそんな竹の詳しい特徴や、素材として用いることのメリット、サステナブルなおすすめグッズについて詳しく説明していきます。

1.耐久性に優れ、長く使える。竹の特徴

bamboo material stack

古くから定規や茶道具、かごなどの素材として活用され、日本人にはなじみのある竹。自然の素材ならではの独特の風合いがあり、なおかつ強度も兼ね備えています。まずは、その特徴や多彩な魅力について、見ていきましょう。

使い捨てをせずに持ち続けたいナチュラルな雰囲気。抗菌性や消臭性も

プラスチックとは異なり、自然由来の竹。木製のほっこりとしたあたたかい質感とひと味違い、素朴でありながら上品な雰囲気が特徴です。ツルツルとした手触りも心地よく、使い捨てにするのではなく「長く使いたい」という気持ちにさせてくれます。

また、竹は抗菌性や消臭性を持つことで知られています。昔から竹の皮でおにぎりを包んで持ち運んだり、肉や和菓子の包材として使われていたのは、抗菌性を利用した先人の知恵。さらに竹には、多孔質という細かい穴が沢山あいており、そこに匂い成分を吸着させることによる消臭性も持っています。

丈夫で折れにくく、軽量で持ち運びしやすい

竹は軽量であるため、持ち運びするアイテムにぴったりの素材。それでいてプラスチックにも負けない強度を持っており、歯ブラシやコームなどの素材としても折れにくく安心です。

その丈夫さは、日本で鉄が不足していた時代には「竹筋コンクリート」として鉄筋の代替に利用されていたほど。繰り返しの利用にも耐えられます。

2.竹の栽培過程とサステナブルなポイント

竹の成長とサステナブルなポイント

竹は、世界一早く成長する植物ともいわれる生命力の強い植物で、人工肥料や農薬が不要。さらに二酸化炭素をよく吸収する、カーボンニュートラルな素材です。ここでは、竹のサステナブルなポイントを詳しく紹介します。

短期間で急成長。植え替えも不要なうえ、潤沢な資源供給が可能

木は一度伐採すると、その育成には数十年を要するといわれます。その一方で、竹は発芽してからたったの3年で成木になる植物。成長期には一晩で1メートル以上も成長し、世界で一番早く育つ植物であるというギネス記録も持っているほどなのです。

そんな生命力にあふれた竹は、二酸化炭素を吸収するうえに、栽培の際の人工肥料や農薬も不要。また伐採した切り株から新たに再生・成長するため、潤沢な資源供給を可能にすると同時に、植え替えの必要がなく、土壌への負担もかかりません。まさに持続可能な素材だといえるでしょう。

なかでもFSC認証を取得している竹は、「森林の管理が環境や地域社会に配慮して適切に行われているかどうか」を評価・認証。消費者がFSC認証を受けた竹を使った製品を選ぶことで、適切な森林管理を行う林業者や地域を支援することに。その生産品である竹を原材料として使う企業や事業者を支持することになり、森林保全へとつなげることができます。

プラスチックとは一線を画す、カーボンニュートラルな素材

竹には多量の二酸化炭素を吸収するという特徴もあります。竹とラタンの国際機関・INBARが発表するレポート(「Bamboo and Climate Change Mitigation」)によると、竹が積極的に管理されている場合なら、生育期間5年前後までの期間は、針葉樹・広葉樹より二酸化炭素を多く吸収するとの検証結果も。まさにカーボンニュートラルな素材であるうえ、使い捨てせずに長く使いたくなる素材感も、プラスチックとは大きく異なる長所です。

3.竹のメリット・デメリットとは?

それでは、竹を製品の素材として使用するメリット・デメリットをまとめてみましょう。

メリットは竹ならではの特別感。アメニティやマスクなどの製品に活用を

近年は、ホテルや旅館、スポーツジムなどのアメニティに活用されることも増えてきた竹。歯ブラシやコーム、カミソリなどに用いれば、プラスチックとはひと味違ったおしゃれさを実現できます。宿泊中だけではなく、持ち帰って使いたいと思える特別感、ギフト感も魅力です。

さらに耐久性に優れているので、繰り返し長く使うものに適しています。カミソリなどは手が滑らないようニス加工を施すことで、特有のツルツルした肌触りを防ぎながら、竹の風合いを生かすことができます。

また、竹の繊維をポリエステルの糸に混ぜて加工することで、蒸れにくい生地を作ることができ、近年はマスクの材料としても期待されています。清涼感たっぷりの使い心地のよい縫製品がつくれるだけではなく、ポリエステルの削減につながるのもポイントです。

竹のメリット

  • 特別感のあるおしゃれでやさしい風合いのアメニティ制作を実現できる
  • 耐久性に優れているため、繰り返し長く使える
  • 竹繊維をポリエステルの糸に混ぜれば、環境に配慮したマスクもつくれる

プラスチックと比較したコスト面がデメリットに

竹をアイテムに使うデメリットとしては、プラスチックと比較するとコストが高くなることが挙げられます。そんななか、アイグッズでは、独自のワンストップ体制により、リーズナブルな価格設定を重視しています。

また、竹は高温多湿な場所でカビが発生しやすいといわれていますが、アイグッズの製品は入念にテストを重ねており、問題がないことが明らかになっています。

4.竹にぴったりなおすすめグッズ

2021年6月、日本では「プラスチック資源循環促進法」が成立。プラスチックごみの削減とリサイクルの促進を目的とした法律です。2022年4月1日より施行され、ホテルや旅館においては、主にアメニティなどのプラスチック製品を削減することが求められます。

これを機に、歯ブラシやコーム、かみそり、綿棒といったプラスチックのアメニティの素材を、竹に置き換えるのはいかがでしょうか。環境保護に貢献するとともに、やさしい風合いを持ち、耐久性にも優れた竹は、エコなアメニティ制作の素材としてぴったりです。

アイグッズでは「SUS organic」と題して竹を素材に使用したアメニティをシリーズとして販売しています。天然の竹を使用した竹歯ブラシ、竹カミソリ、竹ヘアコームはいずれも軽量で持ちやすく、丈夫さが魅力です。この「SUS organic」シリーズを導⼊すれば、ホテルやスポーツジムなどのアメニティ⼀式を、サステナブル素材へ簡単に移行することが可能に。利用するお客様に喜んでもらいながら、SDGsへの取り組みをアピールすることができます。

>>「SUS organic」

5.エコなアメニティやカトラリーでホテル・飲食・コンビニ業のSDGsに貢献。竹グッズを使って脱プラスチックへ

古くから日本人の暮らしに欠かせなかった竹。環境保護に貢献するとともに、やさしい風合いと丈夫さも魅力で、近年あらためて注目が集まっています。まさに、古くて新しい、持続可能な素材だといえるでしょう。

プラスチック資源の削減がますます重要視されるなか、竹を素材として活用することで、よりデザイン性や実用性の高いサステナブルグッズの制作を行うことができます。アイグッズでは、ホテルや旅館におけるアメニティの素材をプラスチックから竹に移行するためのお手伝いも行っています。ぜひ積極的に脱プラスチックを進め、SDGsへの取り組みを加速させていってください。

コメント一覧
  • いつも記事を拝見しております。
    竹素材がこんなにサステナブルパワーを秘めているなんて知りませんでした。プラスチックの使用量が減るくらいにしか捉えていませんでした。

    人工肥料や農薬が不要。さらに二酸化炭素をよく吸収する、カーボンニュートラルな素材とは・・・

    私が愛する筆は竹製ではありませんので、今後筆記具なども竹製のものがリリースされることを期待しております。

    2022.01.27

    書道家じゃないぞ 様

  • サステナブルとは関係ないですが、竹はすべすべで清潔なイメージが強く、アメニティ素材として適切だと思いました。

    2022.01.28

    ハドソン 様

  • サスプロさんのアメニティが新聞で取り上げられているのを拝見しました。

    時代にあっているとても誇らしい製品と思います。私たちは、他の衛生用品を扱っているのですが、サスプロさんのような環境配慮型製品の企画開発も進めているところです。

    記事の更新、応援しております。

    2022.02.01

    JPモグタン 様

  • 初めて記事を拝見しました。竹はそんなにすごいとは知りませんでした。竹は成長スピードが速いので、コストの課題も解決できそうです。脱プラスチックに貢献できると思うので、自分も竹を使いたいと思います!

    2023.12.08

    からあげマン 様

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