ビジネス向け エコ単語解説

環境マネジメントシステム&環境監査を解説!企業が認証取得を通して目指すSDGsとは

2022/05/16 (更新日:2022/05/17)

SDGsの採択をきっかけに消費者の環境意識は急速に高まり、企業も環境にやさしい商品やサービスの提供を求められるようになりました。

経営のなかで、環境保全に関する自主的な取り組みを行う企業も増加。環境管理の方針や目標達成に向けて取り組む「環境マネジメント」、取り組み状況を客観的な立場からチェックする「環境監査」の重要性が高まっています。

これらの取り組みは企業の経費節減にもつながり、組織の管理体制が効率化できることも大きなメリットです。近年では、「ISO14001」や「BSCI監査」といった国際認証の取得を目指す企業も増え、サステナブルな商品・サービスの提供を通して環境保全の取り組みをアピールすることも効果的とされています。

今回は、環境にやさしい企業を目指すための環境マネジメント・環境監査について、詳しく解説していきます。

1.企業が環境マネジメント・環境監査に取り組むべき理由

企業や事業所が環境管理に関する方針や目標を設定し、達成に向けて取り組んでいくことを「環境マネジメント」といいます。このための企業体制や手続きなどの仕組みを「環境マネジメントシステム」といい、自主的な環境管理の取り組み状況について、第三者が行う点検を「環境監査」といいます。

環境マネジメント・環境監査のニーズが高まっている理由については、次のようなことが考えられます。

環境マネジメントの必要性

  • 消費者の環境意識が高まり、環境にやさしい商品・企業が求められている
  • 環境テーマに取り組むことが、企業として将来のビジネスチャンスにつながる
  • 今後、ますます強化される環境保全に対する規制や要請に対応しやすい
  • 企業の経費節減につながる

現在の地球環境は将来的な容量オーバーが危惧されており、今後は環境保全に関する規制や要請の強化が予想されています。企業間の取引でもグリーン購入の動きが活発化するなど、環境意識は急速に上昇中。商品・サービスはもちろん、環境にやさしい企業活動も求められています。

こうした動きに企業として対応するには、環境マネジメント・環境監査による体系的な取り組みが必要となるでしょう。また、環境テーマへの積極的な取り組みを社内外へアピールすることで、将来のビジネスチャンスにもつながると考えられます。

環境マネジメント・環境監査は実施企業にも直接的なメリットがあり、省資源や省エネによる経費節減も可能に管理体制の効率化にもつながるとされてます。

2.エコ活動を推進する「環境マネジメントシステム」認証一覧

近年では、国際規格の「ISO14001」や環境省による「エコアクション21」など、日本の企業でもさまざまな認証の取得が進んでいます。ここからは認証マークの代表例とともに、企業の実例も見ていきましょう。

ISO14001認証

ISO14001認証マークの一例

国際標準化機構(ISO)が「世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供する」ことを目指して制定した規格を「ISO規格」といいます。なかでも「ISO14001」は、サステナビリティの考えに基づいて作られた国際規格で、環境保護や変化する環境へ対応するための仕組みである環境マネジメントシステムを構築している企業が取得できる認証です。
参考サイト:日本品質保証機構(JQA) 「ISOの基礎知識」

日本では『キッコーマン食品株式会社』(野田工場)が、1997年5月に国内の食品業界で初めてISO14001認証を取得。2011年6月には、キッコーマングループの国内主要事業所を対象とするISO14001の一括認証も取得しています。

ISO9001認証

ISO9001認証認証マークの一例

「ISO9001」は、製品やサービスの品質を継続的に向上させていくことを目的とする品質マネジメントシステムの国際規格です。世界190カ国で90万社を超える企業が取得している、世界で最も普及しているマネジメントシステム規格です。これらのISOマネジメントシステム規格では、PDCAサイクル(「Plan(計画)」「Do(実施)」「Check(確認)」「Action(見直し)」という活動のループ)を回すことで、継続的に改善していくことが要求されています。 

国内では『花王グループ』が複数工場で認証を取得しており、近年では日本でもISO9001認証を取得する企業が増えています。

エコアクション21

「エコアクション21(EA21)」は、中小事業者でも取り組みやすい環境マネジメントシステムとして、日本の環境省が策定したガイドラインに基づく第三者認証制度です。EA21に取り組むことで、「PDCAサイクル」の継続的な改善が進められます。 

大手コンビニエンスストアに並ぶ弁当やおにぎりの製造を手掛ける『株式会社サンヨーフーズ』は、主要となる2つの工場でエコアクション21の認証を取得。この取り組みから、省エネや原料ロスの削減、同業他社との差別化にもつながっていることが報告されています。

ECOCERTによるオーガニック認証

フランスに本部のある「ECOCERT」は、オーガニックを中心とした各種認証を提供しており、農作物、加工食品、酒類、化粧品、テキスタイルなどの製造工程で、天然由来の原料の価値を守り、環境へ配慮したオーガニック製品であることを認証しています。厳しい実地検査を経て、環境および社会的要件に適合していると評価されることで認証証明書が発行されます。

日本国内でもシェア率が高く、2008年7月に『株式会社ケアリングジャパン』が化粧品受託製造業者として、日本で初めてECOCERTによる認証を取得。国際機関で認められた「オーガニック化粧品」を扱えるようになったことは、同社の大きな強みとなっています。

環境推進工場登録マーク

「環境推進工場登録マーク」は、印刷物をつくる工場を対象としています。製造工程における環境負荷低減への取り組みについて50項目チェックし、70%以上かつ必須項目を満たした事業者が登録される仕組みです。

環境にやさしい資材の使用やリサイクルの推進など、印刷会社の環境対応を支援する効果もあります。環境マネジメントシステムを体系的に整えるためにも役立つでしょう。

3.SDGs参画を企業へ促す「環境監査」認証一覧

企業や事業所が定めた環境管理計画が規格にかなっているかを監査する環境監査。利害関係のない監査機関から認証を取得することで、企業としても大きなアピールとなるでしょう。

ここでは環境監査の代表例を、企業の実例も交えながら紹介していきます。

BSCI監査

BSCI認証は行動規範に照らし合わせた監査を受けることで、差別の禁止、公正な報酬、適切な労働時間など、働く環境や社会通念に即した生産条件をクリアにすることで取得できます。

自由でサステナブルな貿易と、工場の労働環境をより公正で安全なものにするよう目指すことができ、アイグッズの業務提携工場にもBSCI監査を実施している工場があります。

※上記の監査基準はあくまで弊社の業務提携工場で取得しております。アイグッズの自社工場での取得を表すものではありませんのでご注意ください。

SMETA監査

SMETAは国際的な社会監査基準のひとつで、イギリスで設立された非営利団体「Sedex」が開発した監査手法です。サプライチェーンにおける責任あるビジネス慣行の実現を目指し、企業の倫理情報を管理・共有するためのプラットフォームを提供しています。SMETA監査は、労働基準」「安全衛生」環境」「企業倫理の4領域の柱が特徴です。

冷凍食品の製造・販売で知られる『株式会社ニチレイフーズ』は、2021年度、持続可能なサプライチェーンの実現に向けて国内の自営食品工場でSMETA監査を実施。アイグッズの業務提携工場でも、SMETA監査をクリアしている工場があります。

※上記の監査基準はあくまで弊社の業務提携工場で取得しております。アイグッズの自社工場での取得を表すものではありませんのでご注意ください。

Disney FAMA / ILS Disney program report

ディズニー・ブランド製品の生産者が守らなければならない「ILSプログラム」は、ウォルト・ディズニー・カンパニーが設ける国際労働基準プログラムです。児童就労や差別、強制およびハラスメントなど、労働関連の問題を特定し対処するためのツールとされています。

また実施権者および製造元・販売元は、ディズニー・ブランド製品の生産前に指定施設・製品承認申請「FAMA」をディズニーへ提出し、承認を得る必要があります。その際に、ILS監査レポートの提出を求められます。Disney FAMAおよび ILSには独自の監査方法があり、アイグッズにも対応可能な業務提携工場があります。

※上記の監査基準はあくまで弊社の業務提携工場で取得しております。アイグッズの自社工場での取得を表すものではありませんのでご注意ください。

FSC®認証

「FSC®認証」は森林に関する国際認証制度です。森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかなう継続可能なかたちで生産された木材が認められています。認証マークは、認証を取得した工場が生産する紙袋や木製雑貨などに使用可能です。

FSC®認証は、アイグッズの業務提携工場でも認証を取得しています。「違法伐採品や管理されていない原料が混入されていないか」など、製造の全工程で行われる厳しいチェックをクリア。認証取得を目指すことで、効果的な環境マネジメントシステムの実現にもつながります。

※上記の監査基準はあくまで弊社の業務提携工場で取得しております。アイグッズの自社工場での取得を表すものではありませんのでご注意ください。

4.認証を取得した工場でのノベルティ・グッズ制作で取り組みをアピール

ここまで環境マネジメントシステムの認証取得や監査の実施について紹介してきましたが、自社で認証取得を目指すことが難しい場合もあるでしょう。環境保全の取り組みとして企業活動での実施も大切ですが、認証を取得している工場に商品やサービスの制作を依頼するという方法もあります。

たとえば、ISO9001認証を取得した工場で生産されたトートバッグや、BSCI監査で合格した工場で生産されるタンブラーなどを制作し、ノベルティや製品として販売。自社での取り組みだけでなく、グッズやノベルティ制作を認証工場に依頼することで、環境にやさしい企業活動の一助となるでしょう。

5.認証取得のサステナブルな工場で、SDGsの取り組みの第一歩を始めましょう

商品やサービスだけでなく、企業も環境にやさしい取り組みが求められる昨今。環境保全のために自主的な取り組みを行う一方で、国内外の環境マネジメント・環境監査の認証制度を取り入れることで、企業の社会的信頼を大きく高めてくれることでしょう。

アイグッズでも、認証取得や監査を実施した業務提携工場でグッズやノベルティの企画・制作を行っています。企業ごとの環境保全への取り組み状況やご要望をふまえながら、グッズ制作を通してサポートさせていただきます。

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