ホテルアメニティのリニューアル、効果を最大化するタイミングと選定ポイントとは

2024/06/17

 近年、重要性が高まっているホテルのアメニティ。当社が2022年に行った「プライベートの旅行において、どのようなサービスを重視するか」というインターネット上の意識調査(対象:1,100名)では、年に6~10回以上旅行するような旅行好きの層ほど、無料軽食などのサービスよりも質の良いアメニティを重視する、という結果が出ました。
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 しかし、アメニティ担当者の中には「選択肢が多すぎて、判断を遅らせがち」「新規開業など特別なことがない限り、既存の業者さんから仕入れている。リニューアルのタイミングがわからない」とお悩みの方も。
 そこで今回は、アメニティリニューアルの効果的なタイミングと新しいアメニティ選びで気をつけたいポイントをご紹介します。

1.アメニティのリニューアル 効果的なタイミングは?

 まずは、アメニティリニューアルの効果を最大化できる「4つのタイミング」をご紹介します。
※すでにリニューアルを検討されている方は、ぜひ「アメニティリニューアル時に意識したい点」からお読みください

(1)ホテル全体のリブランディング時

 新規顧客層の獲得やブランドイメージの刷新を目指して行われるリブランディング。コロナ禍で「旅のあり方」が問われたことを機に、各企業が「宿泊」のあり方を再定義しつつ、SDGsやインバウンドを意識したリブランディングを図るホテルが増えています。

 その一環として行われるのが、アメニティのリニューアル。宿泊者との距離が近いので、ブランド価値をお客様に伝える手段として効果的です。例えば、リブランディングで新たに制作した新ロゴをアメニティに刻印する事例が多くみられますが、大手ホテルチェーンでは、アメニティに加えスタッフユニフォームまでデザインを一新。どちらもエコ素材を採用し、サステナブルな姿勢を落とし込みました。

 このように、アメニティはホテルとして大切にしている価値観をお客様に伝える手段として効果的です。

(2)新店舗・ 新ルーム開設時

 新店舗や新ルームのオープン時もアメニティの見直しにぴったりなタイミング。アメニティは小さいながら、客室の世界観を構成する大切な要素です。ブランドの想いが詰まった新店舗だからこそ、細部まで存分にこだわり、上質な宿泊体験を実現しましょう。細やかな気遣いは口コミなどで広がりやすく、注目度UPの後押しも期待できます。

 また、既存の店舗にコンセプトルームやレディースルームを新たに設置するホテルも増加中。憧れブランドのバスアメニティや美容家電付きのプランで魅了づけを図っています。スウィートルームなど高単価客室のみ、そうしたプレミアムなアメニティを常時提供している事例も増えています。

 新店舗開設を機に全店舗でリニューアルを検討するもよし、新店舗や新ルーム限定で新アメニティを導入するもよし。日々のサービスに追われず、思う存分細部までこだわれる新オープンのタイミングは、納得のアメニティを探すチャンスと言えるでしょう。

(3)季節ごとのキャンペーン

 ここまでご紹介してきた2つのタイミングは、一般的なリニューアル時期として知られていますが、実は定期的なキャンペーンとしてアメニティを変える遊び心あるホテルも存在します。春は桜やローズの香り、夏は清涼感あふれるミントや柑橘系の香りなど季節に合わせたアメニティを提供することで、季節ごとに宿泊するリピート客増加も期待できます。

 くしや歯ブラシといったスタンダードなアメニティは通年で、石鹸などの香りものは季節に合わせて提供するなど一工夫加えるだけで、小さな季節の移ろいも大切にする、趣あるホテルと認識いただけるでしょう。

(4)お客様の声・サービス拡充

 お客様の声を受けてホテルサービスを充実させる際も、アメニティリニューアルは一考の価値あり。宿泊を想定しながら、実際に担当者様自ら使用してみることで、使いにくい部分や足りないアイテムはないか確認しましょう。

 また、アメニティの提供方法も多様化しています。SDGsの流れを受け、フロントにアメニティバイキングを設置、お客様から要望があった場合のみお渡し 、販売用としてアメニティセットを提供するなど、客室設置以外の方法が普及。使用量を抑える分、「単なる消費量削減ではなく、宿泊を楽しんでもらいたい」とアメニティの「質」にこだわり、話題を集めるホテルも増えています。

 このように提供方法やラインナップ次第では、アメニティ自体がホテルの新たなサービス・価値に。新たな集客を図る、脱マンネリの手段としても有効です。

 ホテルの新たな魅力作りに、こだわりのアメニティへの刷新を検討してみてはいかがでしょう。

2.アメニティ選定時に意識したいポイント

 続いて、アメニティの業者選定時に意識したいポイントをご紹介します。アメニティの付加価値が意識され、様々な特性やデザインの製品が増えているからこそ、「ここだけは抑えたい」ポイントを逃さず、リニューアル効果の高いアメニティブランドを選定しましょう。

(1)デザイン・使いやすさ・環境配慮などブランディングに関わる特徴があるか

 宿泊客に直接手に取っていただくアメニティは、ブランディングのチャンスだからこそ、価格だけで導入を決めてしまうのはもったいないです。

 宿泊を快適にする「使いやすさ」「機能性」は外せません。加えて、客室にマッチするデザインはもちろん、環境配慮など+の工夫がされているかもお客様に見られているポイント。特にインバウンドのお客様は、SDGs対策に対しても高いアンテナを張っています。ホテルのSDGs対策には、使い捨てアイテムやプラスチック使用量の削減、排水や再生素材の活用の取り組みが挙げられます。

アメニティを活用して、ホテルの価値観やこだわりを存分に伝えましょう。

・具体的なチェックポイント
□使いやすく、快適な宿泊体験に寄与するか
□製品デザインが洗練されており、宿泊客がこだわりを感じられるか
※販売できるほどのクオリティであれば、アメニティ欲しさに宿泊するなど、話題性・販促効果も見込めます
□環境に配慮した素材が使用されており、かつ、 環境への配慮した製品であることが宿泊客に伝わるか
※環境配慮素材の中でも珍しいもの(例:コーヒー粉)を使用するなど、差別化が図れているとさらなるブランディングに繋がります
□製品だけでなくパッケージにも凝っており、客室の雰囲気に馴染むか
□製品またはパッケージにオリジナルのロゴが入れられるか

(2)オリジナル製作が可能か

 そのホテルでしか手に入らない、オリジナルのアメニティもブランディングにつながるポイント。持ち帰ることのできるアメニティなら、使用する度に、旅の思い出として想起していただけるでしょう。

 オリジナリティを演出する方法は、実に多様に存在します。最も代表的な方法はロゴ入れですが、製品自体の色や柄も工夫すると一目で違いを感じていただけます。形状や素材までこだわれば、手触りや香りなど、五感に訴えかけるアメニティに。客室の世界観を高める、オリジナルパッケージも高ポイントです。

 どこまでオリジナルで製作できるかは業者によって異なるため、選択肢の豊富さも意識した業者選定が肝と言えるでしょう。

・具体的なチェックポイント
□ロゴ入れ・名入れなどのOEM製作に対応しているか
□パッケージの色・柄の変更は可能か
□パッケージの形状や素材の変更は可能か
※例)箱パッケージを丸みをおびた形にしたい
□アメニティの色・柄の変更は可能か
※パッケージのオリジナル製作が可能でも、アメニティのオリジナル製作には対応していない場合も。
どちらも対応しているか、確認が必要です。

□アメニティの形状や素材の変更は可能か

(3)業者の対応範囲

 オリジナルアメニティの製作は、想定よりもやらなければいけないことが多いもの。限られた時間の中で効果を高めるため、業者に任せられることは任せてしまいましょう。

 例えば、デザイナーが在籍している業者であれば、プロのデザインをまとめて依頼できます。反対に、デザインに対応していない場合はホテル側でデザイン製作が必要に。また、事前にサンプルを作成してもらえる業者だと、「手元にきたら想像していたものと違う…!」ことも防げるため安心です。

・具体的なチェックポイント
□全体のスケジューリングを業者側で設定してくれるか
※納期から逆算して「いつまでに何をすれば良いか」を明示してくれるか
□オリジナルのデザイン出しに対応しているか
□複数回にわたってデザインの修正ができるか
□量産前のサンプル制作に対応しているか
□無償での対応範囲はどこまでか

(4)同じブランドラインでバラエティに富んだ製品を扱っているか

 今後、お客様の声などを受けてアメニティの種類を増やしていくことがあるかもしれません。もし、導入中のアメニティ業者が欲しい製品を取り扱っていなければ、アメニティ全体を同じブランドラインで揃えられず、バラバラした印象を与えてしまい、客室の雰囲気を乱しかねません。変化していくニーズに柔軟に応えながら、ぶれない“そのホテルらしさ”を提供し続けるためにも、意識したいポイントです。

・具体的なチェックポイント
□最低限置いておきたいアメニティ同じブランドラインで網羅されているか
※歯ブラシ/カミソリ/スリッパ/ヘアブラシ/石鹸類/タオル類 など
□綿棒やヘアゴムなど小さいアイテムもデザイン性にこだわっているか
※OEMやオリジナルデザインのアメニティを用意する場合には、小物も対象か要チェック
□定番アメニティ以外の「気の利くアイテム」の取り扱いがあるか
※例)ヘアバンド、コップ
□定期的に新製品が出ているか

(5)アメニティにかかる予算の妥当性

 ここまで、アメニティの重要性をお伝えしてきましたが、総合的な宿泊満足度UP・ブランディングのために取り組むべき施策はたくさん存在します。サービスの質向上、ホテル全体の景観を良くするための施策などを含めた全体予算を考慮した上で、アメニティにかかる予算の妥当性も意識しましょう。

・具体的なチェックポイント
□価格の妥当性
※予算の中でアメニティの占める割合は適正か。値が張っても、その分ブランディングに貢献してくれる製品か
□大量購入で割引、など費用対効果を高める仕組みがあるか
□自由にアメニティセットを作成できるか
※例)・安価な巾着やポーチが用意されており、ホテルオリジナルのアメニティセットを製作できる
   ・必要なものだけを選んで購入できる

(6)リピート発注しやすいか

アメニティは消耗品。簡単にリピート購入ができると、日々の業務負担を大幅に削減できます。

・具体的なチェックポイント
□在庫は充実していて、品切れなどを起こさないか
□スピード感のある対応か
□担当者とのコミュニケーションはスムーズか
□納期は長すぎないか
□リピート購入のしやすい仕組みづくりがされているか
※例)発注書がフォーマット化されており、手間がかからない、在庫状況を逆算して、定期的に連絡がくる

3.こだわりのアメニティへのリニューアルならSUS amenityへご相談

 これまでアメニティリニューアルのタイミングについて述べてきましたが、実は当社にて、天然素材を使った上質なアメニティブランド『SUS amenity(サスアメニティ)』を展開しています。
URL:https://sus.i-goods.co.jp/amenity

 SUS amenityでは、OEM製作はもちろん、アメニティ・パッケージともに、形状や素材もオリジナルで製作いただけます。 使用する素材にもこだわり、木や竹に加え、とうもろこし、コーヒー、ホタテの殻など身近な食品から生まれ変わった珍しいエコアメニティをご用意しております。他社と差別化を計りながら、お客様とのコミュニケーションのきっかけとして、オリジナルアメニティをご利用いただけます。

 素材を活かした上質で洗練されたデザインから、導入企業様からは『お客様が持ち帰ってくださる率が高まった』という声を多数いただいております。企業ブランディングはもちろん、宿泊客様のリデュース・リユースな取り組みにつなげるアメニティで、持続可能な未来づくりに貢献しています。

 豊富なアメニティラインアップ。高級ホテル・宿やグランピング施設で多数導入中

 今回は、ホテルブランディングに効果的なアメニティリニューアルのタイミングや、業者選定の時に気をつけたいポイントをご紹介しました。上質な宿泊体験を届けるための「こだわりのサービス」として、アメニティを捉え直してみてはいかがでしょうか。

 この機会にぜひ、アメニティのリニューアルをご検討ください。

コメント一覧
  • SUS PROでホテルアメニティの記事を見始めてから、ホテルにいった時に「あ、これは良いAMENITYだな。あ、これは高いな・・・これはサステナブルじゃないな」と気にするようになりました。だから何!?と言われましても特に何も意味がないのですが、アメニティも奥が深いですね。

    2024.06.25

    ハドソン 様

  • SUS PROのコラムが社内の掲示板にいつも貼られており、見ています。とにかくサムネのデザインが美しいです。

    2024.06.25

    窓際族じゃないぞ 様

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