連泊にあったら嬉しいアメニティは?消費者に選ばれるアメニティと導入事例をご紹介
2024/12/26
旅行や宿泊のニーズが多様化するなか、ホテル業界では「連泊需要」が新たな注目を集めています。それに伴い、長期滞在を希望する旅行者向けのサービスやアメニティを充実させることは目下対策すべきことの1つです。
本記事では、連泊需要に対応するサービスのなかでも「アメニティ」に焦点を当て、その効果や成功事例をご紹介します。アメニティからホテルの価値を高めたいとお考えの方は、ぜひご一読ください。
1.連泊需要とは
まずは、ホテルの宿泊数が近年どのように変化しているのか、連泊需要の高まりとその背景について説明します。
連泊ニーズが増える理由とは?
株式会社リクルートが実施した「じゃらん宿泊旅行調査2023」によると、観光を目的とした宿泊を伴う国内旅行は、2020年以降宿泊日数が長期化傾向にあることが明らかになりました。調査結果によれば、1泊の旅行が前年に比べて2.6%減少している一方、2泊以上の旅行は徐々に増加しています。
また、日本政府観光局(JNTO)による訪日外国人の平均滞在日数の推移を見てみると、コロナ禍における例外の高まりはありつつも、右肩上がりです。コロナ禍を経て国際的な移動が再開されるなか、歴史的な円安も相まって外国人観光客は増加。こうした背景から、日本をじっくりと楽しむために連泊を選ぶ旅行者が増えています。
他にも、テレワークの普及により、「ワーケーション」や「リモートトリップ」といった新しい旅行スタイルが拡大中。観光と仕事を両立しながら長期滞在を楽しむ人が増えています。加えて、外国人旅行者が温泉や自然観光地の文化を嗜む「地方体験型旅行」や、移動を控えて1つのエリアにじっくり滞在する「スロー・トラベル」など、多様化する観光スタイルも連泊需要を後押ししています。
2025年の大阪万博など大規模イベントの開催により、国内外からの旅行者増加が見込まれており、宿泊施設にとって連泊対応の充実がますます重要な課題となるでしょう。
それでは、こうした連泊需要に対応するため、旅行者が「連泊時にあると嬉しい」と感じるアメニティやサービスにはどのようなものがあるのでしょうか。次章では、具体例を交えて詳しくご紹介します。
2.連泊に「あると嬉しい」アメニティの3つのポイント
連泊では「宿泊施設の快適さや特別感を楽しめること」が大切です。とくに、1日目に何か気になることがあると、その後の旅行がどこか落ち着かなくなってしまうもの。だからこそ、小さな不便やストレスを感じさせない工夫や、「特別なプレゼントをもらったような嬉しさ」を感じられるアメニティがあると、一息つけて癒される空間を作ることができます。
長く使用できる
毎日新しいアメニティを開封することは、宿泊客にとっても手間がかかるものです。また外国人観光客が増えるなか、アメニティの大量消費は高まるSDGs意識とは逆行する取り組みとしてマイナスなイメージを覚える方もいるかもしれません。そのため、何日間でも使い続けられるクリアボトルや、大容量の歯磨き粉といった、繰り返し使えるアメニティを設置すると喜ばれます。また、このようなアメニティは、宿泊施設にとっても補充の手間を省ける・年間アメニティの使用量を減らせるといったメリットがあります。長く使用できるアメニティの導入は、ホテル運営者と旅行者、双方にメリットのあるサービスといえるでしょう。
二次利用ができる
連泊客は、ホテル・旅館を起点にさまざまな観光地を巡ることが予想されます。移動時に大きな荷物を持ち運ぶのは手間だからこそ、簡易的な移動で使用できる巾着・ポーチ・バッグなどをアメニティでもらえると嬉しいものです。また、連泊になると必然的に荷物が多くなり、パッキングがかさばります。だからこそ、ホテルのアメニティをそのまま館内移動や外出先でも活用できるようなセットをもらえると便利でしょう。
たとえば、巾着やポーチに入ったスキンケアセットや、アメニティセットがその最たる例。とくに複数の温泉を楽しむ旅ではコンパクトに持ち運べるため、旅行客から喜ばれます。また、外国人観光客には日本らしさを感じられる点で巾着がおすすめです。宿泊後にお土産としてもお楽しみいただけて、プラスアルファのおもてなしにつながります。
ここに泊まりたいと思う非日常的な雰囲気
旅行者にとって宿泊中の「非日常感」は大切です。そこで、客室に置くアメニティをプラスチックではなく竹などの自然素材で作られたアメニティにすることで、日本文化が感じられる温かみある宿泊体験を提供できます。とくに日本に訪れる外国人旅行者の多くは、日本文化の畳や布団、障子、温泉など「和風で伝統的な雰囲気」を求めているため、竹や木でできたアメニティを導入することでホテルの雰囲気が統一され、記憶に残る宿泊体験となるでしょう。
3.おすすめ連泊アメニティ例を紹介
では、宿泊者が喜ぶ連泊アメニティには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ホテル・旅館向けにエコなアメニティを複数展開しているSUS amenityブランドのなかでも、とくに人気な製品を具体的に取り上げながらご紹介します。
連泊用アメニティの例
連泊用のアメニティは滞在中のシーンや用途に合わせて設置することで、より快適で満足度の高い宿泊体験を提供できます。たとえば、睡眠やランドリー関連のアメニティが良い例。ナイトウェアや耳栓があれば、夜の時間をよりリラックスして過ごせます。また、ランドリーバッグや洗濯洗剤があれば、少ない荷物で滞在できるでしょう。こうした細かな気配りが、旅行者にとって「また泊まりたい」と思わせる要素になるのです。
カテゴリ | アメニティ例 |
---|---|
客室内関連 | ・再利用可能なウォーターボトル ・エコ素材使用のマグカップとコースター ・耐久性の高いルームスリッパ |
スリープ関連 | ・オーガニックコットンやリネンなどの肌に優しいナイトウェア ・ 耳栓(ノイズキャンセリングタイプ) ・アイマスク(ラベンダー香り付きやシルク素材) |
バス関連 | ・大容量歯磨き粉ブラシ ・小分けタイプのシャンプーやリンス |
ランドリー関連 | ・小分けタイプの洗濯洗剤 ・持ち帰り可能なランドリーバッグ |
エンタメ関連 | ・地元の観光ガイドブック(軽量版) ・パズルや軽いボードゲームの貸し出し |
連泊に活躍する「おすすめアメニティセット」
また、単体だけではなくセット展開もおすすめです。使い捨てではない選択肢を提供できるという点で、脱プラスチック化につながります。
たとえば以下のようなものがあります。
- バスセット:環境に優しいシャンプーやリンス
- スキンケアセット:使い捨てではない化粧水・ローション
- リラックスセット:お香やアロマ、入浴剤など
- アメニティセット:ブラシ・ヘアコーム、カミソリや歯ブラシ
とくにポーチセットや巾着セットの需要は上昇中。SUS amenityでは全7種のポーチを展開していますが、マチ付き・なしや、サイズ感、色などを選べるため、ホテルの独自性がだせると好評です。中のアメニティも竹製カミソリや竹製歯ブラシなどをオプションで選択でき、さらにパッケージや本体にはロゴも印刷できます。実際に導入した宿泊施設様からは、「オプションでカスタマイズできるため、用途別に用意できるのが良い」といった声をいただくことが多いです。
▼アメニティポーチ/巾着の一例
また、まだ市場にあまり出回っていないこども用のエコアメニティも他ホテルと差別化できます。可愛らしくも、ホテルの雰囲気に馴染む高級感あるデザインは、お子様はもちろん親御さんにも喜ばれるでしょう。家族連れの多いホテル・旅館におすすめです。
4.連泊需要に対応するアメニティに切り替える3つのメリット
ここまで連泊用のアメニティを紹介してきました。とはいえ、アメニティの切り替えには手間と費用がかかります。ここでは、連泊用アメニティを導入することで、宿泊施設にどのような効果が期待できるのか、そのメリットを詳しくご紹介していきます。
コスト削減・業務改善で経営課題を解決
まず一番に挙げられるメリットは、補充の手間を抑え、消耗品・人件費のコストを削減できる点です。よくホテルの経営課題に挙げられるのは、清掃や補充にかかる運用コストや、従業員の負担。現在、連泊需要が高まる傾向にあるからこそ、これらは喫緊の課題といえます。実際に一部のホテルでは2泊までは客室の清掃を不要とし、タオル交換のみを行うサービスを採用するなど、効率化を目指した取り組みを進めています。長期間使用できるアメニティを採用することは、経営課題を解決する新たな取り組みとして効果的でしょう。
さらに見過ごされがちですが 使い捨てアメニティを減らすことは、廃棄物処理にかかるコスト削減にもつながります。環境負荷の軽減だけでなく、経営効率の向上という観点からも、持続可能なアメニティの導入は大きなメリットを持ちます。
SDGsへの貢献とサステナブルイメージ向上
使い捨てアメニティを減らすことは、環境への負荷軽減にもつながります。プラスチックゴミの増加など、廃棄されたアメニティが引き起こす環境問題は深刻です。とくに宿泊日数・人数の分だけ消費されるアメニティだからこそ、長く使える仕様にすることで、環境面でも大きなメリットが生まれるでしょう。
さらに、アメニティはエコ素材を取り入れやすいグッズ。竹やコットンなどの、自然由来で洗練されたおしゃれデザインは、エコ意識の高い海外からの旅行者にとって魅力的に映ります。サステナブルイメージ向上はもちろん、2022年に採択されたプラスチック資源循環法にも対応できるため、一石二鳥な取り組みです。
ブランディング向上とリピーター増加
非日常な旅を連日楽しむ旅行者にとって、ホテル・旅館はほっと一息つける特別な場所でもあります。だからこそ、細部までこだわったおしゃれなアメニティは宿泊施設のおもてなしの心を感じられ、満足度向上やリピーター・新規顧客の増加が見込めます。
代表的なものでいうと、高級ブランドのバスアメニティセットやリピート客向けのウェルカムギフトなどは、滞在をより贅沢で特別なものに感じさせるでしょう。他にも、本コラムで取り上げているアメニティ巾着セットなどを連泊特典にすることで、ホテルの付加価値を高め、競争の激しい宿泊業界での差別化につながります。
▼ウェルカムギフトの例
5.持続可能なアメニティ導入に向けたSUSPROへの問い合わせ
連泊需要に対応したアメニティの導入は、宿泊者の満足度を高めるだけでなく、ホテルのサステナブルなブランディングにもつながります。こうした施策を通じて、環境配慮への意識をアピールしつつ、宿泊体験の質を向上させることで、リピーターの増加や口コミでの集客も期待できるでしょう。
ホテルに連泊向けアメニティを取り入れるなら、サステナブルなものづくりでビジネスをサポートする「SUSPRO」へ!多彩なエコアメニティ・客室備品の制作を企画から納品まで一貫してご提案しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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