サステナブル生地

「コーヒーの豆かす素材」とは?食品廃棄物から多彩なグッズへ生まれ変わる万能素材で、サステナブルを実現

2021/09/09 (更新日:2021/11/29)

コーヒーを抽出した後に残る豆かすを原料にして作られる「コーヒーの豆かす素材」。コーヒー特有の消臭効果や独特の風合いなどを生かし、洋服や食器、ノートなど、さまざまなアイテムに活用できる素材として期待が高まっています。

本来であれば、廃棄されるはずのコーヒーの豆かすをアップサイクル商品として生まれ変わらせることは、プラスチック製品の削減などに象徴される環境的側面や、食料廃棄量を減らしてリサイクルを促進する社会的側面にも好影響をもたらします。

購入すること、使うこと自体が地球に優しい選択肢につながる、サステナブルなエコ素材である「コーヒーの豆かす素材」。その特徴や、使用するメリット、魅力について紹介します。

1.おしゃれな風合いが演出できる。 コーヒーの豆かす素材の特徴

コーヒー人気の拡大、消費量の増加に伴い、コーヒーを抽出した後の豆かすの再利用法にも注目が集まっています。コーヒーの豆かすはこれまで、飼料や肥料、消臭剤などとしてリサイクルされてきましたが、近年は洋服や食器、文房具、家具などさまざまなアイテムに活用されるように。

コーヒーの豆かす素材を使うことで期待される効果や、コーヒー豆かすの可能性を知り、サステナブルへの取り組みを広めましょう。

消臭剤の定番「活性炭」の2~5倍!? コーヒー豆かすの効果に期待

抽出後のコーヒー豆かすを再利用する際、早くから着目されていたのが、その脱臭・消臭効果です。焙煎後のコーヒー豆には、家庭用脱臭剤としておなじみの活性炭同様、無数の小さな孔が空いているため、臭いを吸収しやすい構造になっています。

また、豆を挽くことで表面積が広がり、なおかつ抽出後は水分を含むため、臭いの吸収効率が格段にアップするという説も。その脱臭効果は、活性炭の2〜5倍あるというデータもあるほどです。

※ただしコーヒー豆かすを再利用したグッズについて、脱臭・消臭効果が必ず得られるとは限りません。

ますます広がるコーヒー豆かすの使い道。エコでおしゃれなグッズ例

近年、コーヒーの豆かすの活用術はますます広がり、多彩な素材やアイテムへと再利用されています。例えば、速乾性や消臭効果が期待されることから、コーヒー豆かすを含有した生地によって作る洋服や、スニーカーなどが話題に。

また、アイグッズでは、タンブラーやノートをはじめ、家具や食器類、靴下など、普段の暮らしの中で愛用したくなる、エコでおしゃれなアイテムへと生まれ変わらせています。

コーヒーの豆かすを活用したアイテムの例

洋服やエプロン、靴下などの縫製品

マスク

スニーカー

タンブラー、カップなどのコーヒーアイテム

ノート、ボールペンなどの文房具

チェア、テーブルなどの家具

コースター、トレー、ランチボックスなどの食器類

コーヒー豆かすで染色したバッグ

2.コーヒー豆かすの生産工程とサステナブルなポイント

コーヒー豆かす素材の生産工程 作成:アイグッズ

一過性のブームではなく、日本でも食文化の1つとして浸透したコーヒー。そのコーヒーカルチャーの拡大とともに、クローズアップされているのがゴミの大量廃棄です。

本来、ゴミになってしまうコーヒーの豆かすを有効に活用し、日常に役立つ価値ある製品として生まれ変わらせることは、廃棄の削減や、ヴァージン素材の使用による環境負荷の軽減にもつながります

コーヒー人気とともに懸念が広がる、コーヒー豆かすの廃棄問題

世界におけるコーヒー消費量は増加傾向にあり、日本においても、近年の世界的な大手コーヒーチェーン店の出店拡大などを背景に、欠かすことのできない嗜好品として定着してきました。全日本コーヒー協会の発表「日本のコーヒー需給表(2021.7.9 更新)」によると、2020年時点での国内のコーヒー消費量は約43万トンにも及ぶというデータがあるほどです。

しかし、コーヒーの消費量の増加は、コーヒ抽出後に出るコーヒー豆かすというゴミの大量廃棄を生んでいることも確かです。一説によると、コーヒーの豆かすは、かすと同量程度の水分を含むことから、消費量約43万トンのおよそ2倍程度の廃棄量に及ぶと推定できます。特に抽出後の使用済みのコーヒーの豆かすは、温室効果の高いメタンガスを生成するなど、環境への悪影響も危惧されています。

アップサイクルで価値あるものに変え、SDGsの目標達成にも貢献

そこで期待されるのが、コーヒーの豆かすを活用したアップサイクル商品の製造です。アップサイクルとは、廃棄物など、そのままでは無駄になってしまう物に、デザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせ、別の価値ある製品としてアップグレードし、生まれ変わらせることを指します。

コーヒーの豆かすを再利用することは、限りある天然資源の使用量を削減すること、地球の資源を守ることにつながります。つまり、コーヒーの豆かすを使った製品を購入し、使用するだけで、SDGsの目標12の「つかう責任」に貢献できるのです。

3.コーヒーの豆かす素材のメリット・デメリットとは?

では実際に、コーヒーの豆かす素材を使用した製品には、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

さまざまな素材に含有できる、汎用性の高さがメリット

コーヒーの豆かすは、ポリエステルなどの繊維製品から、ポリプロピレンなどのプラスチック製品まで、幅広い素材に含有することができます。また、脱臭・消臭力が見込まれることから、その機能性を生かした多彩な製品を作ることも可能です。さらに速乾性についても効果が期待されていることから、スポーツシーンやアウトドアでも活躍するファッションウエアなどにも活用されています。

※脱臭・消臭・速乾効果の期待値は、製作物や製造方法によって異なる場合があります。

タンブラーやノートなどに使用する際には、コーヒー豆かすならではの、独特の質感や風合いを演出することができるのも魅力の1つ。アイグッズでは、エコであるというだけではなく、日常使いしたくなる、愛用したくなるデザイン性の高さにもこだわって製品作りを行っています。

コーヒーの豆かす素材のメリット

・繊維製品やプラスチック製品など、幅広い素材に含有できる

・コーヒーの豆かすならではの、独特な質感や風合いが魅力

熱に対する弱さなどデメリットにも注意。製品のPR時には、表記にも配慮を

コーヒーの豆かすを使った製品を使用する時には、耐熱性についての確認が必要です。例えばアイグッズの場合、基本的にはコーヒー豆かすの含有率30%を基準にしており、耐熱温度100℃(製品によっては90℃)までは問題なく使用できますが、このコーヒー豆かすの含有率の割合によっては、耐熱性が損なわれることがあります。使用する製品、シーンに合わせて確認するようにしましょう。

また、製品はコーヒーの豆かす100%で製造しているわけではなく、特殊な技術を用い、樹脂にコーヒーの豆かすを含ませて使用しています。そのため、製品の紹介、PRの際には、100%再生素材ではないことを認識する必要があるでしょう。

4.コーヒー素材にぴったりなおすすめグッズ

前述の通り、コーヒーの豆かすは多くのグッズの素材として採用できる点も魅力です。タンブラーやノート、家具や食器類、靴下など、アイディア次第で活用の幅は今後も広がっていくでしょう。

一方で、コーヒーの豆かす素材の機能性を意識するという視点も忘れてはいけません。消臭性能を活用するのであればゴミ箱やマスク、速乾性能を活用するのであればジャケットやスニーカーなどが例に挙げられます。こちらもアイディアによって可能性が広がると思いますので、身近なアイテムをコーヒーの豆かす素材によってリメイクできないか考えてみるのも良いでしょう。

5.アップサイクル製品として生まれ変わるコーヒーの豆かす素材。付加価値のある新たなアイテムへ!

食品廃棄やヴァージン素材の使用削減など、地球環境の保護に貢献できるコーヒーの豆かす素材を使った製品。消費者にとって身近なコーヒー豆かすの再利用法ということもあり、注目度が高まっています。しかし、エコなだけでは使い続けることができません。地球に優しい製品であることと同時に、使い勝手が良く、愛用したくなるスタイリッシュなデザインであることも重要です。

特に、コーヒー豆という親しみのある素材を使ったエコなアイテムならば、違和感なく暮らしに取り入れることができるはずです。

日常の中で使いやすい、持っているだけで心が弾むようなアップサイクル製品を通して、一人ひとりができるサステナブルの輪を広げてみませんか。

コメント一覧
  • コーヒーのアップサイクル製品が増えてくる予感がしますね。なんせほとんどの国民が毎日捨ててるコーヒーカス。すごい量になりそう。

    2022.01.05

    ハドソン 様

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